認知バイアス

認知の偏り(認知バイアス)が心理学の発展によって明らかになって来ました。認知バイアスは企業の業績を拡大させるために、プレゼンテーションや、マーケティング・営業に広く活用されています。

 

認知バイアスは悪用される危険もあります。認知バイアスには善悪はありませんが、利用する目的によって善悪が別れます。善悪の境界がはっきりしないこともあります。

 

例えば、アンカリング効果で意図的に定価を高くして割引で売るのは許されるとしても、希少性の原理で(在庫が有っても)現品限りとして販売する場合、お客様をだますことになります。

 

まともな営業と詐欺の境界はどこにあるのでしょうか。詐欺まがいのマーケティングや営業のせいで、優れた技術や商品が失われる恐れもあります。優れた技術があれば良いなどと油断できません。

 

『化粧』とは読んで字のごとく『人を化かす』ことです。巨大な化粧品市場の伸びは、人間は化かされたいのかもしれません。良い嘘と、犯罪の境界をわきまえて円滑な生活をおくりたいものです。