螺旋式成長法(SUM: Spiral Up Method)で、『気づき、閃き、実現』という言葉を使いましたが、実は、これらの言葉では私の考えを完全には表現できていません。
例えば、『気づき』の類義語として、『発見』とか『認知』、『閃き』の類義語として『発明』とか『考案』、『実現』の類義語として『成功』とか『達成』などがあります。『気づき、閃き、実現』の代わりに、『発見、発明、成功』と言うこともできます。しかし、日常的なことに『発見、発明、成功』を使うのは少し堅苦しいので、『気づき、閃き、実現』という言葉を使っています。
言葉で自分の考えが完璧に伝えられると思うのは大間違えで、自分の考えの一部しか伝えられないと考えるべきです。単語を並べるだけでなく、背景まで含めて物語として伝えるほうがより自分の考えを伝えることができます。対話を通じて更に自分の考えを正確に伝えることができます。
同じ経験をしていない人に言葉で伝えようとしても不可能な場合があります。日本人同士であれば『古池や蛙飛び込む水の音』と言えば、脳裏に情景が浮かびますが、砂漠で生まれ育った人が薄暗い森の中の古池を見た事が無ければ、この俳句の情景を思い浮かべることは難しいと思います。
グローバルで仕事をする上では、経験を共有していない人とのコミュニケーションに工夫が必要です。現場経験の無い経営者に、現場の問題が言葉では伝わらないことは大きな問題です。
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