挑戦

私が中学3年生の時、目黒区の連合体育大会で走り高跳びに出場しました。中学の3年間はバスケットボール部に所属しおり陸上競技を専門で行ったことはありませんでしたが、大会の1週間前に君はジャンプ力があるから走り高跳びを試すようと先生に言われました。

 

陸上競技部の選手はベリーロールとかロールオーバーなどの走り高跳びの技術を身につけていましたが、私は初めてでしたのでハードルを飛ぶようなフォーム(正面飛び)で飛びました。どういう訳か、運良く私が代表に選ばれ、駒沢オリンピック競技場で開催された区内の中学12校が参加する連合体育大会に走り高跳びの選手として出場することになりました。

 

競技当日は快晴で、フィールドに立ち観客席から応援団のカラーサインを使った熱烈な応援を受けてとても良い気分でした。走り高飛びの試合が始まると、他校の選手は素晴らしいフォームでバーをクリアしましたが、私が1m60cmを飛び終わって待っていると他の選手はクリアできずに私が優勝しました。

 

他の選手が1m60cmをクリアしていれば私も更に高く飛べたかもしれませんが、目標を失い次の高さはクリアできませんでした。練習の時に強く感じましたが、バーがあるから高く飛べるのでバーが無ければ高くは飛べません。目標に挑戦するから自分の能力を発揮できるのだと思いました。

 

社会人になってからも、仕事をする時は目標を明確にして挑戦するよう心がけて来ました。グローバルネットワークを3ヶ月で構築するミッションを10月に与えられたことがあります。

 

誰が考えても3ヶ月では無理だと思われていましが、私は123(即ち123)に完成させると目標を設定し、チームメンバ、機器提供ベンダ等のパートナーなどと目標を共有してプロジェクトを推進したところ、見事123日に完成しサービスを開始することができました。

 

後で聞いた話しですが、機器ベンダの社長が社内で123123と大きな声で机をたたいてプロジェクトを推進させたとのことです。

 

また、グローバル事業拡大の一環で、あるリージョンの事業拡大のミッションを与えられ、3年で3倍の売り上げを達成するという明確な目標を設定し、ローカルスタッフ全員と面接・権限委譲を行い、見事3年で売り上げ3倍と黒字化を達成しました。

 

無事、ミッションを達成し帰国する時の送別会でローカルスタッフから最初は3年で売り上げ3倍と言う過大な目標を誰も信じていませんでしたが、とうとう目標を達成することができました。どうしてこんな過大な目標を設定したのかとローカルスタッフから質問を受けたので、私の名前、三上を英語で書けばThree UPすなわち3倍だと説明して大笑いしました。    

コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    nagai (金曜日, 04 10月 2013 13:37)

    おおっっ、倍返しならぬ3倍返しですね。